大河ドラマ「平清盛」の感想をいまさら書いてみる
2012年の大河ドラマなので、今更すぎるとは思うけど、「鎌倉殿の13人」に引きずられてAmazonprimeで40話まで見た。
あまりに続けてみたせいで夢にまで清盛が出てくる始末なので、ここで感想を書きたいと思う。
このドラマ、当時の最低視聴率を更新したと話題になったと記憶しているが、それもやむなし、という感じがする。
まず何より脚本がダメだ、ダメというか、浅い。
登場人物が何でそのような行動をとるのか、まったく理解できないシーンが多々ある。
たとえば女ったらしの同僚の侍(のちの西行)が帝の奥方を襲ったとき、主人公の清盛は「俺がやったことにしろ」と同僚に提案する。
なぜ????
このように訳のわからないシーンは数知れず、おそらく清盛をヒーローにしたいがために無理が生じているのだろう。
ドラマの盛り上がりにはダークなキャラが必要だが、そのようなキャラをまったく描けていない。
松田翔太演じる後白河法皇も同じ、清盛も後白河法皇も「悪」として描き切れていないため、二人の間のエピソードが全て中途半場で意味不明だ。
「鎌倉殿の13人」の頼朝を見習ってほしい。
まず脚本がダメだと思うのだが、さらにキャストもダメだと思う。
何しろ、アイドル、イケメン俳優を使いすぎだ。
線が細い、今時の美男美女ばかりをそろえてどうする。しかも年齢まで同じくらいだから、だれがオジサンで誰が子供という設定なのかも分からない。
人気俳優をそろえれば視聴率がとれると思っている浅はかな魂胆が見え見えで腹立たしい。
平家には、西島隆弘、森田剛、窪田正孝、上川隆也、源氏には玉木宏、岡田将生、塚原高史…
女性陣には、加藤あい、深田恭子、武井咲、田中麗奈、おまけに松田聖子(ついでに浅香唯)…
これだけそろえておけばファンが見るだろうって?
イケメンや美女は、その他大勢の中にいてこそひきたつのであって、まったく制作費用の無駄遣いとしか思えない。
ここまで感想(悪口)を書いたので少しすっきりした。
劇中でひたすらにうじうじしている岡田将生の頼朝のパートは早送りして、残りの10話さっさと視聴してしまおう。